生まれる時代を間違えました

お酒と本と映画と

波照間酒造に行ってきた②

 

そして取材当日。

早く起きすぎてしまって民宿の周りをうろうろ。

 

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(露のせいでぼやけてるけど)

こんなの見たら乗りたくなりません?!

1人でクマのやつに乗ってアハハハハって夢中で遊んでたら、手押し車をおしながら歩いていたおばあちゃんがずっと見てたらしく、「あんたは朝から元気ねー」って言って去って行きました…めちゃくちゃ恥ずかしかった…

 

午前中は泡盛の女王と妹さんに波照間島を案内してもらいました!

あいにくの天気で、絶景とまではいかなかったけど、とても綺麗な海と、どこまでも広がるサトウキビ畑に癒されました…

あとヤギがたくさんいます!どこに行ってもヤギ!ヤギ!ヤギ!

かわいいカフェで美味しい台湾風かき氷も食べました!

 

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(やっと取材のお話ししますがその前に波照間酒造所の紹介を)

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波照間酒造は昭和28年に創業した最南端の酒造所。家族経営の小さな酒造所で、今は息子さん2人がメインでお酒造りをしています。造っている銘柄は「泡波」のみですが、出荷量が限られているために沖縄本島でもなかなか手に入らず、プレミア価格で取引されているのが現状です。

 

波照間酒造所は普段は見学をしていなくて、TVや雑誌の取材もすべて断っているのにも関わらず、今回は泡盛新聞ということで(話をつけたのは国税の方らしいですが…笑)特別に許可を得て取材させていただきました。

 

 

この逸材探訪という企画でお邪魔させてもらいました。まだ波照間酒造所の記事は更新されていないので、アップされ次第またリンクを載せますね。

(ちなみに瑞穂酒造の記事もとっても面白いから見てみてください)

 

製造する作業場から見学させてもらいましたが、狭い!!!!

こんなに狭い作業場は初めて見ました…

蒸留は直火蒸留で、気化したアルコールが通るパイプが蒸し器と併用されていて、狭いならではの工夫がされていたよ〜

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インタビューするのは国税の方と泡盛の女王なので私は邪魔にならないように後ろから付いて回っていました。笑

 

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このタンクの中には泡盛になる前のモロミが入ってて、発酵してるから耳を当てるとぷくぷく音がして、この音を聞くたびにああ泡盛は生きてるんだなあって思う。

 

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 インタビュー風景はこんな感じ。

奥に座っているのが次男のたくやさん、手前が三男のひろむさん。

兄弟2人がメインとなって作っているそうです。

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(今から記事になるのであまり詳しくは書かないでおきます)

すべて手作業で行っていて、ラベルも手貼り。ミニボトルだと1日600本も貼るらしい…気の遠くなる作業だ…

泡波は島内でほぼ100%消費していて、卸先は石垣港ターミナルと空港、島内の商店の3つだけ。

蒸留してから2ヶ月で出荷しているそう。

(普通は半年はタンクのなかで落ち着かせてから瓶詰めするから、どれだけ人気かが分かる)

また、生産が追いついていないために古酒は作っていないそうですが、いつかは作りたいとおっしゃっていました。

泡波が島外ではプレミア価格で出回っていることに関しては複雑な心境らしいです。

期待されるのは嬉しいけど「値段の割には美味しくない」と苦情が来たり、「価格設定が高すぎる」と言われたりするそうで、酒造所自体が儲けてるわけではないのでそういう弊害もあるらしいです。

元値は360ml460円、1800ml1680円で私も見た時は思わず声が出ちゃった…だって沖縄本島でも10倍くらいの値段でイオンとかで売ってるし…でもそれでも品薄状態だからすごい…

 波照間酒造所が大事にしているのは「飲みやすさ」。島のみんなに愛されるためには飲みやすさが1番大事で、ずっとこの味を守っていきたいと熱弁されていました。

「作るだけなら誰でもできるけど、"この味"を出すのが難しい」

とても印象強かった言葉で、島の人々に愛される味を大切にしたい気持ちが伝わってきました。

 

島ならではの悩みもあって、離島の離島だからほしい物がなかなかすぐには届かず、普通は業者に頼むような修理も自分たちで行ったりしなければならず大変らしいです。

また、他の酒造所との交流が少なかったり、酒造組合の勉強会にも簡単には行けなくて、分析がまだまだ足りてないから今から勉強しないといけないとおっしゃっていました。

 

夢は波照間島=泡波を定着させて(もうなってると思うんだけどな〜)、島の観光資源として活用して、特別なものではなくて、普段から飲む泡盛にしたいそうです。古酒もいつかは作りたいんだって!(それは本当に嬉しい)

 

とまあこういう感じでした…すっごいアバウト…アップされる記事を見てくれたら多分伝わると思うので、しばしお待ちくださいね。笑

 

 

長くなっちゃった、次の記事でラストです!!!(多分)